「うちの猫、全然毛玉を吐かないけど大丈夫?」
猫を飼っていると、そんな不安を一度は感じるでしょう。一般的に「猫は毛玉を吐くもの」というイメージがありますが、実は毛玉をあまり吐かない猫は珍しくありません。むしろ、毛玉を頻繁に吐く方が体に負担がかかっている可能性があるのです。
そこでこの記事では、
- 毛玉を吐かないのは正常なのか
- どうして毛玉を吐かない猫がいるのか
- 注意したい異常のサイン
- 毛玉をためないための対策
を、分かりやすく詳しく解説していきます。
■ 猫が毛玉を吐かないのは正常なの?
結論から言うと、毛玉を吐かないのは基本的に“正常”です。
猫は日常的に毛づくろい(グルーミング)をして自分の毛を飲み込みますが、そのほとんどは便と一緒に排泄されるためです。健康な猫の場合、飲み込んだ毛の大部分は消化管を通過してスムーズに体の外へ出ていきます。
実際、動物病院でも「毛玉をまったく吐かない」という相談はよくありますが、多くは問題がありません。
■ なぜ猫は毛玉を吐かないの?その理由
毛玉を吐く・吐かないには、いくつかの体質や生活環境の違いが関係しています。
1. 体質的に毛玉をためにくい
猫によっては胃腸の動きが良く、飲み込んだ毛を自然と便で排出できます。
特に短毛種やグルーミング量が少ない猫は、そもそも飲み込む毛の量が少ないため、吐く必要がありません。
2. 若い猫は毛玉が作られにくい
子猫〜若い成猫は、
- グルーミングがまだ上手ではない
- 毛の量がそこまで多くない
- 胃腸が健康で動きが良い
といった理由から、毛玉をほとんど吐きません。
3. 室内飼いで季節による換毛が少ない
完全室内飼いの猫は、気温変化が小さいため、春・秋の換毛期でも毛の抜ける量が比較的少なくなります。その結果、飲み込む毛も少なく、毛玉を吐く必要自体が減ります。
4. グルーミング量が少ないタイプの猫
性格によっては、あまり毛づくろいをしない猫もいます。
そのため毛玉を飲み込む量が少なく、吐かないという場合もあります。
5. 毛玉ケアフードやサプリの効果が出ている場合
毛玉ケアのフード(高繊維食)や、オイル系のサプリメントを使用していると、毛の排出がよりスムーズになり、吐かなくなるケースもあります。
これは健康な状態なので安心してOKです。
■ 毛玉を吐かない猫で注意すべきケース
ただし、まったく吐かないことが問題になる場合もあります。
特に以下のサインがある場合は要注意です。
1. 食欲が落ちている
自分で吐くことが出来ずに、胃に毛玉が溜まりすぎると食欲が低下します。
2. 便が出にくい・細い
毛玉が腸にとどまり便が詰まり始めている可能性。
特に長毛種はリスクが高いです。日々よく観察をしましょう。
3. 何度も「吐きそうな動作」だけする
いわゆる“空吐き”や“えずく”状態が続く場合、
毛玉が胃に詰まっている兆候のこともあります。
4. お腹が張っている・触られるのを嫌がる
消化管に毛が溜まっている、腸で毛玉が便通を塞いでいるサインのこともあります。
このような症状が見られたら、毛玉が原因の消化器トラブル(毛球症)を疑い、早めに動物病院で相談したほうが安全です。
■ 毛玉を吐かない猫のための効果的な対策
毛玉を吐かない猫でも、毛を飲み込まないに越したことはないので、便などに毛が溜まらないようにケアしてあげることが大切です。以下では家庭でできる効果的な対策をご紹介します。
1. 定期的なブラッシング(最優先)
毛玉対策の基本は「飲み込む毛を減らす」こと。
- 短毛種:週2〜3回
- 長毛種:毎日
を目安にブラッシングしましょう。初めてブラッシングをするときは、驚くほど取れます。
換毛期は特に抜け毛が増えるため、普段より丁寧に行うことが大切です。
色々なブラシがありますが、我が家で使っているもの、YouTubeでおすすめの多い形状はこちらの形です。
おすすめのブラッシングはこちら
2. 毛玉ケアフード(高繊維)を与える
毛玉ケアフードには、不溶性繊維が多く含まれ、
毛を絡めて便と一緒に排出しやすくする効果があります。
「毛玉を吐かない=便で出ている」状態をサポートするのに最適です。
3. 毛玉サプリ・ペーストを活用する
代表的なのはオイル系の毛玉ケアペースト。
腸の滑りを良くし、毛玉が詰まらないようにします。
味がついていて食べやすいものが多く、初めてでも与えやすいのが魅力です。
4. 水分をしっかり摂らせる
水分不足は腸の動きを悪くし、便の硬さにつながります。
毛玉が排出されにくくなるため、以下の工夫が効果的です。
- ウォーターファウンテン(循環式給水器)を使う
- ウェットフードを増やす
- ブイヨン水や猫用スープで水分を補う
5. ストレスを減らし運動量を確保
ストレスは便秘や胃腸の不調につながり、毛玉の排出にも影響します。
適度な運動と快適な環境作りが毛玉対策にも有効です。
■ 毛玉を吐かない猫にしてはいけないこと
無理に吐かせようとする行為はNG
人間のように強制的に吐かせるのは非常に危険です。
体を傷つけたり誤嚥を引き起こす可能性があります。以上のある場合は必ず動物病院へ。
ブラッシング不足のまま放置
「吐かない=毛を飲み込んでいない」わけではありません。
便で出ているだけなので、抜け毛が多い時期のケアは必須です。ブラッシング用のブラシは一つは持っておきましょう。
■ まとめ:毛玉を吐かないのは“正常”。ただしケアは必要!
猫が毛玉を吐かないのは、
多くの場合まったく問題のない正常な状態です。
- 体質
- グルーミング量
- フードの種類
- 室内環境
これらが影響して、毛玉を吐かなくても便でしっかり排出できている猫はたくさんいます。
ただし、
- 吐きそうな仕草だけ何度もする
- 食欲が落ちる
- 便が出ない・細い
- お腹が張っている
などの症状が出たら、毛玉が詰まっている可能性もあるため注意が必要。
日頃から
- ブラッシング
- 毛玉ケアフード
- サプリメント
- 水分補給
を続けることで、毛玉トラブルをしっかり防ぐことができます。
毛玉を吐かない猫こそ、便でスムーズに排出されるような“腸のケア”をしてあげることが大切です。


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