「最近、猫の体が丸くなってきた…」「お腹がたぷたぷしてきた気がする」
そんな心配をしている飼い主さんは多いのではないでしょうか。猫の肥満は見た目の問題だけでなく、 糖尿病・関節炎・心臓病・尿路結石 など、深刻な健康トラブルにつながる可能性があります。
この記事では 猫が太る主な理由、適正体重の目安、そして太ってしまったときの対策 を調べてわかりやすくまとめました!
■ 猫が太る主な理由
1. カロリーの摂りすぎ(フード量の過多)
最も多い原因が、フードの与えすぎです。
「袋に書かれている量を与えているのに太る」という場合もありますが、その量は“あくまで目安”であり、猫の活動量や年齢、体質によって必要量は変わります。
また、オヤツのあげすぎも肥満を招きやすく、特に 高カロリーなおやつやちゅーる類 は体重増加につながりやすい傾向があります。
2. 運動不足
完全室内飼育の猫は安全な反面、運動量が不足しやすくなります。
若い頃は走り回っていた猫でも、2〜3歳を超えると遊び時間が少なくなり、そのまま肥満に直結することも。
特に 去勢・避妊後の猫は代謝が下がりやすく、運動量も減少 しがちです。
3. 去勢・避妊手術による代謝の変化
手術を行うと 性ホルモンの影響が減り、基礎代謝が低下 します。
そのため手術前と同じ量の食事を続けると、どうしても太りやすくなります。
手術後は、食事量やフードの種類を見直す必要があります。避妊、去勢後専用のフードなどもあります。
4. 高齢による代謝低下
シニア猫は活動量が減り、カロリー消費量も低くなります。
若い頃と同じフードを与えていると体重が増えることが多く、シニア用フードへの切り替えが重要になります。
5. 多頭飼いでの食べ過ぎ
他の猫のご飯を横取りしてしまうケースも非常に多いです。
特に食いしん坊の子は、自分の食事が終わると他の猫の皿に向かってしまうため、管理が必要です。食事の際は、部屋を分けて与えたり、食事後のあまりは片付けましょう。
■ 猫の適正体重の目安
一般的に、猫の適正体重は 3kg〜5kg前後 が多いですが、
猫種や骨格、筋肉量で大きく変わります。
● 適正体重の判断基準(BCS=ボディ・コンディション・スコア)
適正体重の判断にBCSというものがあるようです。獣医師が使う目安を家庭でもチェックできます。環境省から出ています。
環境省 犬猫の体調管理について(PDF、2025/11/24掲載)
- 理想:肋骨が薄い脂肪の下で触れる/上から見て腰がわずかにくびれている/お腹がスッキリしている
- 太り気味:肋骨が触れにくい/軽く丸みがある
- 肥満:肋骨が触れない/お腹が垂れている/上から見たときに腰のくびれが無い
目で見るだけでなく、 手で触って判断することが大切 です。肋骨が手に当たるかの基準がわかりやすいですね
■ 太ってしまった猫への正しい対策
1. 食事量の見直し(最も重要)
まず行うべきはフード量の適正化です。
- 袋の表示量の 8〜9割に調整
- オヤツは 1日カロリーの10%以内
- ちゅーる類は毎日ではなく、特別な日、爪切り後などのご褒美だけにする など頻度を調整
急激な減量はストレスや肝臓病の原因になるため、 少しずつ調整することがポイント です。
2. 減量用や去勢後用フードへの切り替え
肥満猫向けフードは、
- カロリーが控えめ
- 食物繊維が多く満腹感が得られやすい
という特徴があります。
急に切り替えるとフード拒否に繋がるため、1〜2週間かけて徐々に移行します。
おすすめはこちら
3. 運動量を増やす(遊びを習慣化)
1日5〜10分でよいので、毎日遊んであげましょう。
おすすめの遊び
- じゃらし(猫じゃらし・羽根系)
- レーザーポインター
- トンネルおもちゃ
- 高低差を使ったキャットタワー
「毎日少し遊ぶ」だけでも代謝が上がり、体重管理に効果的です。すでに肥満気味の猫は過度な運動は関節に負担がかかるので、負荷の軽い猫じゃらしなどの遊びから始めましょう。
4. 食べるスピードを遅くする工夫
早食いは満腹感を感じにくく、食べすぎの原因になります。
- ゆっくり食べられる食器(スローフィーダー)
- 自動給餌機で少量ずつ分ける
- パズルフィーダーを使って遊びながら食べる
これらは 満腹感を得やすく、食事量が自然に減る 効果があります。
5. 多頭飼いの場合の管理
- 食事の時間を区切る
- 別々の部屋やケージで与える
- 早く食べる子の皿はすぐ片付ける
「横取り」を防ぐだけでも体重管理がしやすくなります。一頭一頭、食べるスピードや食事の量も違いますので、メモなどを取り、適切に管理してあげましょう。
6. 定期的な体重チェック
最低でも 月に1回 は体重を測りましょう。
ペット用体重計がなくても、
飼い主が抱っこして体重計→飼い主の体重を引く の方法で十分です。
■ 猫が太ると起こるリスク
猫の肥満は見た目以上に深刻な病気の原因になります。
- 糖尿病
- 関節炎
- 心臓病
- 脂肪肝(肝リピドーシス)
- 尿路結石
- 毛づくろいが届かず皮膚トラブルが増える
特に脂肪肝は、 急激な食事制限で短期間に発症するケース があるため、
「太っているから少ししかあげない」は危険です。徐々に少なくしていきましょう。
■ まとめ
猫が太る原因は 食べ過ぎ・運動不足・代謝低下 が中心で、
適正体重は見た目と触った感触で判断することができます。
太ってしまったら、
- 食事量の調整
- フード自体の見直し
- 毎日の運動習慣(5〜10分でOK)
- 食べ方の工夫
をゆっくり続けることが大切です。
猫のダイエットは突き詰めれば「猫の生活の見直し」。
少しずつ習慣を変えるだけでも、健康的な体型に戻すことができます。
大切な愛猫の長生きのため、今日からできることを始めてみましょう。


コメント