猫がトコトコと飼い主の後をついて歩く姿は、とてもかわいらしいものです。しかし、「どうしてこんなに後を追ってくるんだろう?」「甘えているだけなのか、それとも不安なのか…?」と気になる飼い主さんも多いのではないでしょうか。
この記事では、猫が後追いをする主な理由、良い場合と悪い場合の見分け方、そして問題がある場合の対策について、わかりやすく解説します。
■ 猫が飼い主を後追いする主な理由
猫が後追いをする理由は、大きく分けて「良い理由」と「注意が必要な理由」に分類できます。
① 愛情表現・信頼のサイン(良い場合)
飼い主が立ち上がるとそっとついてくる、トイレの前で待っている…。
こうした行動は、猫にとっての 愛情や信頼の証 であることが多いです。
- 飼い主が好き、安心する
- 一緒にいたいという気持ち
- 日常のルーティンを一緒に行いたい
特に甘えん坊な性格の猫や、元々人との距離が近い子に多く見られます。
② ごはん・遊び・要求があるとき
「そろそろごはん?」「遊んで!」といった要求行動も後追いにつながります。
決まった時間に催促する、餌を保管しているところの近くや、キッチン周りだけで後追いが強まるなど、行動のパターンがはっきりしています。
③ 不安感やストレス(悪い場合)
後追いが「異常に強い」「四六時中ついてくる」などの場合は、不安やストレスが原因の可能性があります。
- 飼い主が見えなくなると鳴く
- 不安で落ち着きなく歩き回る
- 引っ越しや家族の変化による環境ストレス
- 留守番が苦手・不安気味
この場合は、猫が精神的に負担を感じているサインなので注意が必要です。
④ 体調不良を知らせている(悪い場合)
普段しないのに急に後追いが始まったときは、体調不良のサインであることもあります。
- 高齢猫の認知症初期
- 痛みや不調による不安
- 寝てばかりいた猫が急に落ち着きなく動き回る
行動変化が急であるほど、動物病院の受診を検討しましょう。
■ 良い後追いと悪い後追いの見分け方
ここでは、具体的に「良い場合」「悪い場合」を判断するポイントをまとめます。
◎ 良い後追いの特徴
- 飼い主が動くとついてくる程度で、執着せず落ち着いている
- 遊びやごはんなどの要求が満たされると落ち着く
- 尾を上げてリラックスした姿勢でついてくる
- しつこすぎず、猫自身が自発的に休む時間がある
このような場合は 「甘え」や「信頼」 が大半です。
◎ 悪い後追いの特徴
- 見えなくなると大声で鳴く、ドアをガリガリする
- トイレに行くときまで極端に離れたがらない
- 飼い主が居なくなると嘔吐・粗相などストレス行動が出る
- いつもはしないのに急に後追いが始まる
- 尾を下げる、低い姿勢、落ち着きがない
これらは 分離不安・強いストレス・体調不良 の可能性が高いです。
■ 悪い後追いの場合の対策
猫が不安を感じて後追いしている場合は、次のような対策を行うことで改善が期待できます。
① 猫が安心できる環境を整える
- 落ち着ける“隠れ家”を用意する(猫ベッド、キャットハウス)
- 見晴らしが良い高いところに行けるようにキャットタワーを用意
- 飼い主がいなくても落ち着ける「テリトリー」を作る
猫にとって安心できるスペースが増えると、過度な後追いが減ることがあります。
② 飼い主依存を減らすように行動する
- 過度に抱っこ・構いすぎを避けてメリハリをつける
- 一人で遊べるおもちゃを用意
- 飼い主の外出前後で過剰に声をかけすぎない
依存が強い猫の場合、メリハリのある接し方が効果的です。
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③ 生活リズムを整える
猫はルーティンが大好きです。
- ごはんの時間を毎日ほぼ一定にする
- 遊ぶ時間を決めてあげる
- 夜に暴れる猫には夕方しっかり遊んで発散させる
規則正しい生活は、猫の不安を大きく軽減します。遊ぶ時間は15分からでも良いので、一緒に楽しみましょう。
④ ストレスの元を取り除く・慣らす
- 引っ越し、模様替えなど環境の変化に配慮しあまり刺激しない
- 家族が増えた場合は猫を連れて行くなど無理強いしない
- 他の猫との相性が悪いなら距離を調整する(場合によっては部屋を別に)
徐々に慣らすことで、後追いが落ち着くことがあります。
⑤ 必要に応じて動物病院へ相談
- 急に後追いが始まった
- 不安行動や粗相が増えた
- 高齢で夜鳴き・徘徊がある
こうした場合は、体調や認知症の可能性もあるため、心配になるようであれば、動物病院を受診しましょう。
■ まとめ
猫が飼い主を後追いする行動は、「甘え・信頼」 という良い意味の場合が多く、飼い主にとってもうれしい関係性を示しています。
しかし、
- 不安が強い
- 依存しすぎている
- 体調の異変がある
といった場合は注意が必要です。
猫の様子や行動の変化をじっくり観察し、必要に応じて環境改善やストレス軽減を行いましょう。適切な対策をとることで、猫が安心して暮らせる環境を整え、より良い関係を築くことができます。


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